幻覚、妄想について
幻覚・妄想と聞くと心の病気になったとき特有の症状のように感じられますが、軽い症状なら誰しも経験したことがあります。
幻覚とは、実際にはないものが感覚として感じられることです。
その中でも、現実にはない音が聞こえる『幻聴』という症状が、もっとも知られた症状だと思います。
僕も仕事で病院に当直している時、睡眠不足の状態で早朝にカルテを書いていたら、遠くのほうから救急車の音が聞こえたように感じたり、病棟からの呼び出しのPHSが鳴ったように感じることが何度かありました。
これも一種の幻聴に当てはまります。
睡眠不足にて身体が疲弊しているおりストレスの強い状況下で、自分にとって気になっている音が聞こえたように感じることが典型的な幻聴の例です。
妄想とは、一般常識や周囲の人から見ると明らかに誤った内容の考えを確信して持つことです。
周囲が誤っていることをいくら説明しても受け入れられません。
強迫性障害の典型的な症状にて、不潔恐怖があります。
何度手を洗っても汚れている感じがして手が荒れてしまうほど手洗いを繰り返したり、公共設備の手すりが握れないなど日常生活のささいな場面で困難が生じます。
『不潔な感じ』に対するある程度の共感はだれでもあるところだと思いますが、行き過ぎた不潔感の感覚は妄想の域に入るとも言えます。
クリニックブログ『幻覚・妄想の具体例。統合失調症について』に続きの文章をのせました⬇️
https://meiekisakomentalclinic.com/blog/94/
先月、子供も参加できる名フィルコンサートに行きました。
やはり生の演奏はいいですね
丹羽亮平